Chira Chiara|キーラキアーラ

ハーバリウムの飾り方:冬に注意すること

ワークショップ|2020/12/01 posted.

美しいバラにはトゲがあると言いますが、美しいハーバリウムにも気を付けなくちゃいけないポイントはいくつかあります。
とくに注意必要なのは、火に関係する問題
日本の冬はただでさえ乾燥するうえに、暖房器具湿度を奪うので、ハーバリウムの飾られるような冬場の室内はもっと乾燥しています。小さな火でも燃え広がりやすい季節を、安全かつ心楽しく過ごすためには、適切な火の用心をしたうえでハーバリウムを飾りたいところですよね。
今回は冬場に気を付けたいハーバリウム情報をチェックしてみましょう。

ハーバリウム火気厳禁
まずは暖房器具位置をチェック

鑑賞用植物標本ハーバリウム」には、可燃性のオイルが使われています。
ハーバリウム専用オイルは、各社が独自に開発を進めて透明度安全性を高めているものなので、火が付きにくいように作られてはいるのですが、それでも可燃性ではあります。

たとえばよく耳にするミネラルオイルというのは、石油から作られている物質です。
無味・無臭・無色・無毒。
熱や光で変質しにくく安定しているので、加工の段階で別のルートを辿るとベビーオイルワセリンなどになります。

当店キーラキアーラも、ミネラルオイルの一種である流動パラフィンを使用しています。
当店の使用しているオイルは消防法でいうところの「指定可燃物(可燃性液体類)」ですので、燃えやすい物質の区分としては、一般的に流通しているサラダ油やてんぷら油のお仲間になります。
つまりキーラキアーラで使用しているオイルの危険度は、だいたい食用油同じくらいというわけです。
サラダ油火の気のない冷暗所で保管するように、ハーバリウム火の気がなくて、直射日光の当たらない涼しいところに飾るようにしてください。

暖房器具そのものだったり、暖房器具を追加したときにできてしまったタコ足配線だったり、には思わぬところから火が出ることがありますから、なにげなく配置したものに危険はないか季節の変わり目にはちょっと新しい目でチェックしてみるといいでしょう。

直射日光ご用心
収れん火災防ぐには?

慣用句で「火のないところに煙は立たぬ」なんて言いますが、現実は甘くありません。
火の気がないはずのところから、いきなり出火することはあります。
その原因のひとつが収れん発火です。

小中学校の理科の授業中、光の進み方などの単元で、太陽光レンズ黒い紙のうえに集めて、焦げ目をつくる実験をした記憶がある人は少なくないと思います。
ノートにこんな感じの図を描きましたよね。

義務教育で習ったことなんてほとんど役に立たないと思っていた時期もありましたが、ハーバリウムを作ったり飾ったりしたいのなら、少なくとも理科の先生が教えてくれた「凸レンズは光を集める」を覚えておく必要があります。

収れん発火を防ぐには、光を集めるモノ直射日光の届く範囲に置かないという対策有効です。
シンプルでいいですよね。
ですが、気をつけておかなくてはいけないポイントがひとつ。

窓から入った直射日光が届く範囲は、季節によって変化します。

には太陽部屋の奥まで届く
季節の変わり目ごとに要チェック

これも理科の時間に習ったような覚えがあるのですが、季節によって太陽の高さ変化します
もうちょっと詳しく言うと、太陽の高さが変化するから季節の移り変わりが起きるのですが、そのあたりのことについては理科の先生や教育サービスに説明をお願いした方がいいと思うので、とりあえずNHK for schoolさんの動画解説ページへのリンクを貼りつけさせていただきます。
⇒太陽高度の季節変化-中学(2020年11月リンク)

とにかくここで覚えておきたいことは、夏の太陽に比べて、冬の太陽空の低いところを通るという点です。
低いところを通るということは、光が横手から照り付けるということ。
図にしてみると感覚で分かると思うのですが、こんな感じでには届かなかった場所にまで、を通った太陽光が差し込むことになります。

には安全だった机の上が、には危険ゾーンになっていることも。
ちょっと厚手のコートが恋しくなってきたら、次のお掃除の際にはインテリア見直すようにするのがオススメです。

ハーバリウムだけじゃない
光を集めるあれそれ

ハーバリウムの制作体験ワークショップ人気の当店キーラキアーラとしましては、とりあえずハーバリウムの取り扱い方法についてお知らせできればOKな気もするのですが、もののついでですので収れん発火の原因になりやすいモノについて、こんなもありますよというお話もしておこうと思います。
詳しくは消防署のホームページなどをご覧ください。

光を動かものといえば、やはりレンズミラーです。

レンズというのは、虫メガネのような王道のレンズのほかにも、生活の一部どころか肉体の付属品と言っても過言ではないメガネ、インテリア用の球体オブジェなどに注意が必要です。占い師さんが使っているような水晶玉みたいなものや、光を散らさない球体パーツの使ってあるサンキャッチャーなどは、一般的に飾る場所をよく考えるべきとされているようです。
また球体でなくとも、電信柱や家のまわりに並べて置いてあるような猫除けの水入りペットボトルも要注意。
金魚鉢などの水の入った透明な容器置き場所には、気を付けておきたいところです。

それからミラーなのですが、特に注意したいのがメイク用の凹面鏡
オリンピックの聖火を熾すために採火式で使われるのも、同じく凹面鏡ですよね。うっかり日向に置いておくと、無人の自室がオリンピアになってしまいます。しっかり影になるところに保管しておきましょう。

よく光る料理用のボウルなども、凹面鏡のように光を集めてしまうことがあるので、仕舞い忘れに注意しておきたいですね。

なにごとも安全第一
ハーバリウム安全第一です。
虫眼鏡火を点ける実験もさせてくださった、理科教育に熱心だった小学校時代の恩師感謝しつつ、これからもハーバリウムに関する情報発信していきたいという気持ちを新たにしております!

ハーバリウム」は植物を使ったアートです。
キーラキアーラハーバリウムの多様な魅力を、老若男女を問わず、より多様なお客さまに体験していただきたいと考えております。

キーラキアーラは完全予約制

・保護者の同伴があれば、小学生のお子さまにもご参加いただけます。
男性のみでのご参加、ご夫婦カップルでのご参加も歓迎しております。
・気心や趣味の知れたご友人同士でもご参加もオススメです。
おひとりさまでのご参加も多く、皆さまリラックスして楽しんでいただいております。

【店舗情報】
〒540-0035
大阪市中央区釣鐘町1-6-2 橋本ビル2F
Chira Chiara(キーラキアーラ)

天満橋駅4番出口より徒歩5分
(京阪シティモール天満橋のすぐ近くです♪)

なにか気になる点などがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
皆さまのご連絡を、心よりお待ちしております。

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