【大阪城⇒梅田】大阪女子のお散歩モデルコース

大阪で働きはじめて早数年。
先日、遠方に住む友人に「大阪に行くから案内してよ!」と言われて固まった、キーラキアーラのスタッフこけちゃんです。こんにちは!!
キーラの店舗は大阪城にほど近い、春は桜の通り抜けで人のあふれる天満橋にあるのですが、思えば大阪で観光らしい観光ってしたことがありませんでした。こういう時にはもうちょっといい顔したかった。
と、いうわけで新企画。
大阪に不案内な大阪女子が、大阪のお散歩をレポしちゃおうと思います!!
大阪城からJR梅田駅まで歩いてみたい!!
今回オススメするのは、大阪を歩いて体感してみたい健康的な旅女子の皆さま向けのモデルコースです。
ルートとしては【大阪城⇒天満橋(ハーバリウム体験教室)⇒中之島(バラ園・図書館・陶磁美術館)⇒北新地・お初天神⇒梅田地下迷宮(入門編)⇒大阪駅(JR)】といった具合にご案内したいと思います。
1.大阪城
大阪のランドマークと言えば大阪城。
2016年の大河ドラマ「真田丸」の盛り上がりも記憶に新しい、豊臣家の栄華と没落の舞台【太閤さんのお城】というイメージが強いですが、現在の天守閣は昭和に入ってから再建されたものですし、その前には徳川家の大阪城があったので、太閤さん時代の遺構はパッと見て分かるような残り方はしていないようです。でも場所は同じですし、天守閣にある博物館は太閤さんについての展示が充実していますし、ファンにとってはやっぱり胸が熱くなりますよね。
電車でのアクセスは以下の駅が便利なようです。(公式HPより)
・大阪メトロ
谷町線:「谷町4丁目駅」1-B番出口 「天満橋駅」3番出口
中央線:「谷町4丁目駅」9番出口 「森ノ宮駅」1番出口、3-B番出口
鶴見緑地線:「森ノ宮駅」3-B出口 「大阪ビジネスパーク駅」1番出口
・JR
大阪環状線:「森ノ宮駅」 「大阪城公園駅」
東西線:「大阪城北詰駅」
・京阪電車:「天満橋駅」
キーラキアーラとしてぜひご利用いただきたいのは、大阪メトロ「天満橋駅」や、阪急電車の「天満橋」駅です。ショッピングセンターの「京阪シティモール」に直結している駅なので、遠足の前に「あ、忘れ物しちゃった!」なんていうことがあっても、ここでリカバーしていけます。
なにより、徒歩5分のところにキーラキアーラがありますし。
2.ハーバリウム教室
さすがに城址公園とあって、大阪城って広いんですよね。季節によってはお日様も眩しいですし、いくら歩きたい健康女子でも、ちょっと休憩を挟みたくなるところ。カフェに入るのもいいですけれど、ゆっくり座って楽しめる体験レッスンでお土産を作っていくのも、ちょっと変わってて良くないですか?
天満橋駅からスグのところにあるキーラキアーラでは、完全予約制でワークショップを行っているので、当日に行ってみたら席がいっぱいなんていうこともありません。
オススメは近ごろ人気急上昇中のハーバリウム(観賞用植物標本)の制作できちゃうワークショップ。
所要時間の目安は1時間~ということなので、近くでランチをした後の休憩タイムにもぴったりです。
天満橋は大阪の夏の風物詩、天神祭りで有名な大川のほとりの駅。地上に上がって西側に出れば、もうそこは「八軒屋浜」です。
「旅行けば、駿河の道に茶の香り」の歌い出しで有名な浪曲「石松三十石船道中」で、清水港の大侠客次郎長親分の頼みを受けて、主人公である森の石松が四国讃岐の金毘羅様へのお参りを果たした帰り道、この八軒屋から乗った船の中で旅の道連れに「あんた江戸っ子だってね、食いねぇ、寿司を食いねぇ」とやるくだりは、浪曲ファンの間では有名だと思うんですけれど、一般の旅行客には馴染みがない…かなぁ…。
京都伏見への水運の要衝だったので、歴史好きの人ならばあの人もこの人も通った場所だと楽しめると思います。幕末好きさんにもオススメ。
駅に背を向けて梅田の摩天楼(晴れるとキラキラしてきれい)の方に歩きはじめると、すぐそこに「渡辺津」を記念する碑が立っています。
渡辺津といえば、熊野古道の始発点。歴史の授業で習った平安時代の上皇さんたちも、京都から船でここまで下って来て、遠く今でいう和歌山県まで旅をしたんですねぇ。
近くには「小楠公義戦の碑」もあって、室町時代の武士楠木正成の長男である正行が、負傷した人は敵味方を問わず救ったことが称えられています。楠父子といえば軍記物の大傑作「太平記」の人気武将ですよね。
一見しただけでは、ノンビリと水面を眺めれば終わりのプロムナードですが、八軒屋浜って隠れ歴史スポットだったりしたんですね。

4.中之島公園(ばら園)
川の流れを右手に歩いていくと、目の前に天神橋が迫ってきます。その真ん中あたりにあるクルクルとらせん状になったスロープを降りると、そこは中之島公園。

明治24年(1891年)に大阪市で初めて誕生した公園で、今でも大阪人の憩いの場の一つです。まさに大阪のセントラルパーク(…は、どちらかと言えば靭公園かな?)。延長約1.5km、面積10.6ha、堂島川と土佐掘川にはさまれた中州に位置しています。
天神橋のスロープを降りたところには、大事に手入れされてつやつやと輝く一面の芝生が広がっていて、ここで1日ノンビリしていたい気持ちになっちゃうのですが、もしも春か秋にお出でならサクサク先に進んでしまいましょう。頭上を通る阪神高速の高架をくぐり抜ければ、そこは薔薇の花園です。中之島のバラ園は入場無料。ベンチや喫茶店もあるので、天気のいい日はぜひ長居していただきたいスポットです。
5.中央公会堂
細長い公園を真っすぐ道なりに進んでいくと、次に目を惹かれるのは大阪市中央公会堂です。
1918年(大正7年)に竣工された赤レンガ造りの姿は、まさに大正ロマンを掻き立てられるオシャレさ。並木に取り巻かれるエレガントな姿は、大阪を代表する美観であり、歴史的にも価値のあるものとして2002年(平成14年)12月に国の重要文化財に指定を受けています。

シーズン物のプロジェクションマッピングなどでも有名ですが、内部を案内してもらえるガイド付きのツアーや、ショップ・レストランなどもあって、楽しみ方はいろいろです。遠くに座ってボンヤリ眺めるのもいいですね。
⇒中央公会堂公式HP
6.東洋陶磁美術館
時間がたっぷりあるならば、中央公会堂に向かって右ナナメ後ろにある、現代的な建物に入ってみるのもオススメです。
東洋陶磁美術館には、中国・朝鮮の陶磁器を中心に、国宝や重要文化財を含む類まれな陶磁器のコレクションが展示されていて、平常展たったの500円(高大学生300円)で楽しめちゃいます。ただし、特別展があるときには、その分の観覧料が上乗せされたチケットが販売されているので、事前にチェックしてみてくださいね。豊臣家ゆかりの茶器や、「城崎にて」で有名な文豪志賀直哉が私有していた壺など、エピソード付きの展示品もちらほら。
⇒東洋陶磁博物館公式HP
7.中之島図書館
レトロ建築好きにはたまらない、大阪きってのロマンチックな作りの図書館です。
1904年に建てられ、大阪空襲から逃れて蔵書を守ってきた立派な建築は、1974年に国の重要文化財に指定されているのだとか。ギリシャの神殿を思わせるような、すらりとした柱の立派な正面もステキなのですが、ドラマチックな正面階段を登り切ったところにある玄関ホールから、エレガントな木の階段の美しい中央ホールに入って、ドーム状の屋根を見上げた時の感慨もイチオシです。
⇒中之島図書館公式HP

蔵書はビジネス書や古典関連の書籍などが中心になっているので、一般的な図書館とは少し違った様子。大阪を代表する作家織田作之助の旧蔵資料が、親族によって寄贈されているのも、この中之島図書館です。
そういえば、織田作之助の短編「アド・バルーン」には、中之島公園が「大阪駅へ着いたのは夜でした。文子がくれた金は汽車賃を払うと、もうわずかしか残らず、汽車の食堂での飲み食いが精いっぱいでしたので、汽車を降りて、煙草を買うと、もう無一文。しかし、かえってサバサバした気持で大阪駅から中之島公園まで歩きました。公園の中へはいり、川の岸に腰を下して煙草を吸いました」というくだりに出てきますね。
この主人公は中之島まで歩きましたが、私たちは逆向きに歩いて、JR大阪駅まで向かいましょう。
中島図書館の右手の廊下奥には、北欧のオープンサンド「スモーブロー」の専門店が入っているので、休憩やお食事でぜひ入ってみてくださいね。
8.北新地→お初天神
大阪市役所の横をすり抜けて大江橋を渡った左手の地域は、大阪を代表する歓楽街北新地です。
近松門左衛門の人形浄瑠璃「心中天網島」のヒロインは、曽根崎新地の遊女小春ですが、JR大阪駅に向かって歩くときに横切る大きな道路の名前は「曾根崎通」となっています。地下街に潜らず、陸橋を渡って少し北東の方に行けば、小春のモデルとなった女性が最期を迎えたとされる露天神社(つゆのてんじんしゃ、通称お初天神)はすぐそこです。恋愛のパワースポットとしても人気。裏手は繁華街になっています。
⇒露天神社公式HP
9.ディアモール
梅田といえば地下迷宮。せっかくなので、北新地のはずれから地下に降りてみちゃいましょう
北新地とJR大阪の間には、イタリアを意識したインテリアのかわいいディアモールという商業施設を中心に、美味しいものいっぱいのディープ大阪であるビルの地下街が広がっています。ディアモールに戻ってこられさえすれば、脱出はイージーなこの界隈なので、梅田地下迷宮の難易度としては低め。梅田慣れしていない人にも安心なので、ぜひトライしてみてくださいね。
10.JR大阪駅
大阪の玄関口といえばJR大阪。梅田にはいろいろな駅がありますが、JRの駅ビルはホテルや複数の商業施設が絡まりあって、ここだけでも一日遊べちゃうスポットになっています。服屋さんや雑貨屋さんはもちろんのこと、レストラン街も充実しているので、歩き疲れてたどり着いても安心して夕食に向かえちゃいます。梅田ダンジョンの中でも「見えているのにたどり着けない」ことで有名だったヨドバシカメラ大阪梅田店(通称ヨドバシ梅田)にも、大阪駅から直通の橋が架かったので、とっても楽に行けるようになりました。
ここまで歩いたら、後は帰路に着くだけですね。
お家に帰るまでが遠足です。皆さん、どうぞお気をつけて!!
補足の豆知識
大阪城からJR大阪駅までの直線距離は3.37㎞。京都でいえば、銀閣寺から哲学の道を経由して、八坂さんまで歩くルートと同じくらいの距離になります。
今回のルートにはのんびり過ごしたいスポットがたくさんあるので、一日ゆっくり時間をとって遊ぶ予定のときに、お友達とスニーカーで歩く感じで楽しみたいですね!
中之島の南側は北浜と呼ばれるオシャレ地域。かわいいカフェなどのいろいろあるので、ふらふらしてみるのもいいかも。
中之島に降りず、天神橋を渡り切ったあたりには、大阪天満宮を中心とした観光ゾーンが広がっています。天満の天神さんにご挨拶したら、上方落語唯一の寄席「天満天神繁昌亭」の落語で大笑い、タコヤキにコロッケにと大阪のソウルフードを立ち食いして、日本一長い商店街に乗り出しちゃっても楽しいですね。
ですが、コチラの界隈のお話はまた次の機会に…。
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