Chira Chiara|キーラキアーラ

ゴールデン・アフタヌーン:「ふしぎの国のアリス」の歌う花たち

スタッフ通信|2020/06/01 posted.

大阪天満橋でひっそり活動中。
ハーバリウムの制作ワークショップが大人気のキーラキアーラです♪

空が気持ちよく晴れ渡る初夏になると、いつかどこかで六月の花園には夢の幸せいっぱいというフレーズを聴いたことがあったような気がしていたのですが、先日やっとこれがディズニーのアニメ映画ふしぎの国のアリス」の挿入歌だったことが判明しました。

ちょうど季節6月
今回は、白うさぎを追いかけたアリスが迷い込んだ、不思議の国歌う花たちを、皆さまといっしょに懐かしんじゃおうと思います!

きらめく昼下がり
ゴールデン・アフタヌーン
All In The Golden Afternoon

当店スタッフがうろ覚えしていた〈六月の花園には~〉という歌詞は、ディズニー映画の「ふしぎの国のアリスで、主人公のアリスが迷い込んだ花園に咲いていたたちが、自分たちの魅力をアピールして歌ってくれたゴールデン・アフタヌーンという曲の歌詞でした。

指揮者を務める赤いバラが「私たちみんなが登場する歌を」と選曲したとおり、歌詞には花の名前がいっぱい。
どんな花が登場するのか、英語版で数えてみたところ、以下の通りになりました。

1.チューリップ/Tulips 2.アサガオ/Morning Glories 3.ラッパ水仙/daffodils 4.スミレ/Violets 5.オニユリ/Tiger lillies 6.タンポポ/Dandelions 7.デイジー/Daisies

歌詞には登場していなくても、映像に登場していた赤バラの指揮者や、アリスの歌うシーンでコーラスをつけてくれるパンジーたち、楽器のベルみたいに振り鳴らされるスズランや、ロマンチックな雰囲気のソロを披露してくれるメインボーカルの白バラなどに記憶がある方も多いのではないでしょうか。

ふしぎの国のアリス」という作品は、ナンセンスジョークが散りばめられていることで有名ですが、この花たちの周りにも言葉遊びがいっぱい。
たとえば〈スミレたちの弦はみんな調律が整ってる(Strings of violets are all in tune)〉のくだりは、「スミレ(Violet)」と「ヴァイオリン(Violin)」の音が近いのを活かしたジョークですし、翻訳だけだとよく分からない〈怠けもののデイジー〉も、英語だと〈ザ レイジー デイジー(the lazy daisies)〉っていうが踏んであって、なんだかクスッとしちゃう表現になっています。

全体の内容としては、花たちがうららかな6月の花園の魅力を歌い上げてくれるものになっています。公式の日本語版歌詞もありますし、もっと英語が得意な方のブログもいろいろあるようなので、ここでは、花たちがひとつひとつ例を挙げて、花たちのステキなところを教えてくれたあと、まとめとして歌ってくれる最後のくだりだけご紹介しておこうと思います。

 

You can learn a lot of things from the flowers For especially in the month of June There's a wealth of happiness and romance All in the golden afternoon The golden afternoon......

あなたは花々から多くのことを学べます とくに6月っていう月にはね 幸せもロマンスもたっぷりある すべては黄金の昼下がりに 黄金の昼下がり

のびのびと過ごす花たちの歌を聴いていると、たしかに気分よく生きていくのに必要なことを、いろいろ学び取れるような気がします。

ルイス・キャロル
ゴールデン・アフタヌーン

ところで、上でご紹介したディズニー版の「ゴールデン・アフタヌーン」はアメリカの作曲家サミー・フェインさんなどの作った映画音楽で、作詞もボブ・ヒリアードさんという方なのですが、「ふしぎの国のアリス」の原作を書いたイギリスの作家ルイス・キャロルさんの作品にも、同じく「ゴールデン・アフタヌーン」というタイトルの詩があります

ルイス・キャロルの「ゴールデン・アフタヌーン」は、1865年に出版された「不思議の国のアリス」の巻頭に掲げられた詩で、これは花ではなく舟遊びの詩になっています。

書き出しはずばり〈All in the golden afternoon〉。
金色の昼下がり、この詩の主人公(=ルイス・キャロル)はゆったりと川をゆくボートに3人の女の子をを乗せているのですが、その3姉妹から「なにかお話して!」とおねだりされてしまいます。
長女に「さあ、はじめて」と命令されたり、次女に「おもしろいことたくさん言って」と無茶ぶりされたり、ことあるごとに三女に口を挟まれたりしながらも、なかなか楽しそうなのが、ものすごくルイス・キャロルっぽい感じです。

この3姉妹の次女というのが、「不思議の国のアリス」の主人公のモデルになった、当時10歳のアリス・リデルなのだとか。
まさにふしぎの国のアリス誕生の瞬間をとらえた詩ですね。
記録によると、キャロルがリデル家とピクニックに行ったのは1862年7月4日。どうやら本当は曇りだったみたいなのですが、楽しい日の思い出はいつだって後から晴れ渡るものです。

 

英語の勉強
アリス・イン・ワンダーランド

ずっと昔に見ていたアニメ映画を、当店キーラキアーラのスタッフが急に思い出した理由なのですが、音楽配信サービスのSpotifyをうろうろしていたところ、BBC(英国放送協会)のやっている「BBC learning Englishi Drama」という、英語学習者向けの読み聞かせサービスで、偶然にも「Alice in wonderland」を見つけ、懐かしくなってディズニーのアニメ映画の楽曲もいっしょに検索したのがきっかけでした。

SpotifyのなかのBBC learning Englishi Dramaでは、比較的に新しい配信分しか聴けないようなのですが、BBCのホームページ上ではなんとト書き付きですべてのお話を聞くことができるので、しっかりお勉強した場合にはこちらの方がオススメかも知れません。
⇒Dramas from BBC Learning English(2020年6月時点のリンク)


ハーバリウム

お部屋にあなたの花園を

久しぶりにアリスの世界に浸ったあとなので、ハーバリウムに使うプリザーブドフラワーバラを見たら、ちょっと笑っちゃうような気がします。

ハーバリウムで主に使用されるのは、本物の草花乾燥させ、その美しさを際立たせるための彩色を施した、プリザーブドフラワーと呼ばれる花材です。
間違えて庭に白バラを植えたことを、ハートの女王に知られることを恐れて、せっかくの美しい花をペンキで塗るのとは大違いなのではあるんですけども。

当店の1コマ完結ハーバリウム制作ワークショップでは、講師がご用意する50種類以上の花材自由にご利用いただけます。
時期によって花材の品ぞろえは異なるのですが、お部屋に飾るのにちょうどいい大きさのボトルにも使いやすい小さなバラの花はかなりの人気。当店をご利用のさいに見かけられましたら、ぜひデザインに取り入れてみてくださいね!

⇒キーラキアーラのワークショップへ

キーラキアーラの読み物いろいろ

⇒四月の雨が五月の花を連れてくる:ことわざ

⇒大阪城の梅林を実際に歩いてみたレポブログ

⇒3月8日「国際女性デー」の花、ミモザについて知りたい。

【大阪】ハーバリウムを作れるお店《1本/税別2,000円~》制作体験・ワークショップ

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