Chira Chiara|キーラキアーラ

食レポ:蔦屋さんの長崎銘菓「カスドース」が気持ちよく甘い

くいしんぼう情報|2020/08/20 posted.

ポルトガル伝来の南蛮菓子
蔦屋さんの「カスドース」が
気持ちよく甘い

完全予約制少人数制ハーバリウムの制作ワークショップを中心に活動中、大阪天満橋キーラキアーラです!
食いしん坊ぞろいのスタッフが和気あいあいとお客さまをお待ちしている当店ですので、美味しいものを見つけると業務にまったく関係なくSNSでレポしがちなのですが、今回のお菓子はあまりにもおもしろかったため、公式ブログでご紹介しちゃいます!

パワフルなたまご色が魅力
贅沢な「カスドース」をほおばる

手のひらに乗るほどの大きさのカスドースは、お土産贈答用にぴったりな安心感があるぶん、敢えて感じの悪い見方をすると「わかりやすい」印象のあるパッケージなのですが、個別包装の袋をビリっと破り開けると、このパワフルなたまご色が目に飛び込んできて、一気に心拍数が上昇しました。

表面にキラキラしているお砂糖に目を奪われて、一瞬だけ気付くのに遅れたのですが、この鮮やかなイエローの部分、ちょっと濡れてるみたいにてらっと光ってるんですよね。
半分に割ってみると内部に見えるスポンジは、おなじみのカステラという親しみやすさ。

口に入れたとき真っ先に美味しいのが、まずはたまご色のところ。
文字通りタマゴの色です。
前歯に当たるとほろっと千切れる卵黄の層に、ざらめのような大粒のお砂糖がまぶしてあって、奥歯で噛み締めるとジャリッと音を立てるのがたまりません。

カステラ卵黄で絡めて糖蜜で揚げているという解説を読んで噛んで感じられるほどの砂糖が使われていると聞けば、きっと痺れるほど甘いんだろうなぁってお思いになりますよね。
甘党にはそれほどの甘さではありませんでした。
きりっと濃く淹れたお茶が欲しくなるのは確かですが、内側のカステラカステラとしては甘さ控えめ甘いモノ好きにとっては、特別に激甘というわけでもありませんでした。

創業文亀2年
長崎の菓子司「蔦屋」さん

今回ご紹介しているのは、長崎蔦屋さんの「カスドース」です。
長崎県平戸市というところにあるそうなのですが、なんと文亀2年(1502年)から500年ものあいだ、お菓子を作り続けていらっしゃるのだとか。
どんな時代だったかピンとこなかったので調べてみたのですが、この年にクリストファー・コロンブスは第4回航海に出発して、ヴァスコ・ダ・ガマがインドに商館を開いているということなので、まさに世界は大航海時代日本はまだ室町時代。生まれた年のはっきりしない人物ですが、今年の大河ドラマ麒麟が来る」の主人公明智光秀もまだ生まれてないでしょう。ちなみにこの次の年レオナルド・ダヴィンチモナリザを描き始めるので、蔦屋さんはモナリザより年上です。

江戸時代には平戸藩の藩主松浦家のためにお菓子を作られていたとかで、その時代の資料百菓之図元本を基にしたお菓子を誰でも味わえるようになったと聞くと、ありがたい時代になったな~っと盛り上がってしまいます。歴史好きなので。
気になって検索してみたのですが、松浦家については「松浦史料博物館」というズバリな博物館が平戸市にあるそうです。
明治時代の松浦家の邸宅を利用しているということで、建物だけでも面白そうなのですが、平安時代の源平合戦やこのところ発表されたばかりのゲームで話題になった元寇にかかわる歴史もあるのだとか。
そんな激動のお家のお殿様が召し上がっていた、カスドース
すごく美味しいだけじゃなく、すごくロマンがあります。

付属していたパンフレットでチェックできた、ほかのお菓子も魅力的
どうやら平戸という土地に密着した食文化のひとつらしい、上白糖と黒糖を使った色違いのお餅「牛蒡餅」や、ミネラルたっぷりの平戸のお塩を使ったこんぺいとう「今平戸(こんぺいとう)」などに、特に心を惹かれました。

⇒蔦屋さんの公式ホームページ(2020年8月時点でのリンク)
⇒松浦史料博物館さんの公式ホームページ(2020年8月時点でのリンク)

いつか行きたい
あの場所この場所がめじろ押し

気軽に旅行ができない今だからこそ、旅行ガイド旅ブログなどを読み漁って、いつか行きたい場所を探しちゃいますよね。

当店キーラキアーラのある天満橋も、誰かが「一度は見てみたいな」って思っている観光名所大阪城のお膝元。
⇒大阪城の梅林を実際に歩いてみたレポブログ


いろんなことが上手くいくようになって、また街をウロウロできるようになりましたら、ぜひ大阪観光のついでに観賞用植物標本ハーバリウム制作ワークショップが人気の当店で、旅の思い出を作ってみてくださいね!

自由にご利用いただける50種類以上もの花材をご用意して、完全予約制&少人数制のレッスンへのご参加をお待ちしております。

それまでは各地の銘菓をお取り寄せして、未来の旅行に想いを馳せて楽しんじゃいましょう!
わくわくする甘さのカスドースは、脳をフル回転させていつかする長旅のプランニングのお供にぴったりでした。

【大阪】ハーバリウムを作れるお店《1本/税別2,000円~》制作体験・ワークショップ

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