キーラキアーラの最初のカバン
お出かけバッグをお探しの方へオススメ!
探すどころか、自分にぴったりのデザインを自分で生み出せちゃう Chira Chiaraです!!
今回のブログでは、キーラキアーラ のOpenよりずっと前に、スタッフこけちゃんが初めてバッグを作ってもらった時のことをレポしちゃおうと思います!
まずはご縁がありまして
そもそもイタリア好きだったもので、パレルモに住んでいる友人がいるのですが、彼女が「これ絶対に好きだと思う…!」と紹介してくれたのが、現在キーラキアーラの扱っているバッグの工房ARCHI・giana(アルキジャーナ)。
モレーナさんという女性デザイナーが、ひとりで頑張っているお店です。
遊びに行くとき用のオシャレなバッグが欲しくなったとき、じゃあモレーナさんに頼んでみようかなっと思ったのが始まりでした。
とりあえず友人越しに「あの~」っとコンタクトを取ってみると、帰ってきたのは「じゃあ、どんなバッグが欲しいか考えてみて!」とのお言葉。
はて、どんなバッグ…??
ふつうはお買い物って、目の前にあるアイテムに「アリ/ナシ」の判断をくだす行為ですよね。だからけっこう戸惑っちゃいました。
それじゃあっていうことで、見せてもらった過去作品の写真の山。
色もとりどり、形もとりどりなうえに、分類もされていなかったので、ちょっとクラクラしちゃいそうになりましたが……それ以上にワクワクしてきちゃいました!!
どんなバッグが欲しいのか
サンプル写真に押し流されて、途方にくれた私に対するアドバイスが以下の通り。
モレーナ「どんなシーンで使いたいの?」
私「遊びに行くとき」
モレーナ「どんな遊び方する?」
私「博物館とか、本屋さんとか…」
モレーナ「街をあっちこっち?」
私「うん」
モレーナ「途中で荷物が増えそうね」
私「そもそも荷物が多いかも」
モレーナ「ならXLサイズがいいんじゃない?」
私「たしかに」
大きなサイズのバッグの写真を見直してみて、ビビッときたのはリュックタイプ。
キーラのカタログでいう【17.ザーイノ】のボディでした。
キレイな曲線のあるシルエットが魅力的で、大人のランドセルっぽい雰囲気がお茶目なところに親しみを感じちゃったんですよね。
横長シルエットのリュックって、あまり見ないのでワクワクしましたし、自転車に乗るのでリュックだと便利。ショルダーよりも動かないので、背負った上からレインコートを着てしまえば雨の日も安心です。
次に決めたのが、ボディの色味。
派手好みでカラフルな色の服を着ていることが多いので、あわせるバッグは落ち着いた色味が妥当かなっていうことで、とりあえず相談してみました。
私「ブラック…かなぁ…」
モレーナ「ザーイノ、けっこう大きいよ」
私「うん?」
モレーナ「ブラックって強い色だし、ブラウンの方がなんにでも合うんじゃない?」
私「ほほう(納得)」
クローゼットを見直してみると、確かにブラックよりブラウンの方がしっくりくる色が多いような気がしてきたので、すごく納得しました。
サンプルにあった黒いバッグが格好よくって、かなりグズグズしていたのですが、この悩みはそんなに重要じゃなかったんですよね。
「手持ちのなかで、いちばん深みのあるブラウンの革を使いましょうよ」
という、モレーナの提案で決着がつきました。
モレーナは革探しも自分で行うのですが、仕入れの単位はいつも牛一頭丸ごと分。
なのでまったく同じカラーでバッグを作れるのは、一頭分の革が尽きるまで。逆に言えば、タイミングによって同じ「ブラウン」でもちょっとニュアンスの違う「ブラウン」があるワケです。
後で聞いた話なのですが、ここはモレーナのこだわりポイント。
曰く、「ウシだって生き物なんだから、コンディションはそれぞれなはず。それが全く同じように染め抜かれて、没個性に並んでるのはちょっと違うと思う。だから、ちょっと個性のあるようなのを選んで仕入れてるの」とのことでした。
っていうのも納得のうえで、「黒に近いブラウン、できたら焦げ茶系」でお願いしてみました。それ以上の細かい色味のチョイスは、工房で革を見比べてくれるモレーナの美意識にお任せ。サイドとの色のバランスなどを見ながら選んでもらいました。
サイドには個性が出る
最後に決めたのが側面のデザイン。
革のカラーは抑え目で我慢したので(※派手好き)、側面は色を使いたい!!
そこで目に留まったのが LeMUN シリーズでした。
有機物っぽいような、無機物っぽいような、不思議なデザイン。
どのパターンを使っても格好いいのは分かっているので、余計に悩みましたがなんとか絞り込み、最後は「私いっつもブルージーンズなんだから、青系にしたらとりあえずマッチするでしょ!」とチョイスに踏み切りました。
初めてのやり取りだったので時間もかかり、待つこと数ヵ月。
完成した私のザーイノがこちらです!
側面のデザインは、上の画像の白いバッグと同じ LeMUN のものをチョイス。
革は思っていたよりずっと深い色でしたが、クールな雰囲気のブラック・ブラウンは一目で気に入っちゃいました♪
バッグの中はがらんとした印象。
ふだん間仕切りやポケットがたくさんあるバッグを愛用していた私は、大きな空間にちょっと気押されちゃいましたが、使ってみるとコレがけっこう便利。散らばりそうな物は、お気に入りのポーチにまとめてしまえば、むしろ使いやすいくらい。
閉じ口は磁石とフックが付いています。
どうしてもタフな雰囲気になりがちなリュックも、アルキジャーナなら曲線的で立体的なシルエットのおかげでエレガントに。
男性向けバッグの制作にも積極的なモレーナですが、自分のためにバッグを作ったのがキャリアの始まりなだけあって、女性らしいカーヴィな美しさの演出が得意なんですよね。
すっかり気に入って、届いたその日のうちにお礼のメールを送っちゃいました。