バッグ デザイナーのこと
モレーナ・カニストラーロ(Morena Cannistraro)
当店、キーラキアーラのバッグを作るのは、モレーナ・カニストラーロ。
バッグとアクセサリーの工房《アルキジャーナ》を、ひとりで切り盛りする若手デザイナーです。
モレーナが最初のバッグを作ったのは、自分自身のため。
「とくべつなバッグを持ちたい」
美術学校で木のアートを学んでいた、18歳のときのことでした。
その「とくべつなバッグ」が、すっかり大人になり建築の世界でキャリアを積んでいた彼女を、デザインの世界に呼び戻したのは2013年。
友人たちの応援を受け、生まれ育った古都パレルモの歴史地区にオープンした工房/ショップでは、使い込まれて魅力を増した最初のバッグが、今でも見られるのだとか。
アルキジャーナ(ARCHI・giana)
モレーナが工房につけた名前は《アルキジャーナ》。
これは architetto(建築家)と artigiana(女職人)という2つの単語を組み合わせた、モレーナの造語です。
彼女の経歴に由来する、立体への独特のセンス。そしてバッグを作り始めたその日から、ずっと持ち続けている「とくべつなもの」に対する憧れ。それらが組み合わされて生まれるアルキジャーナのバッグたちは、なんと革のバッグなのに縫い目が一つもありません。
木と革を組み合わせてバッグを形作るのは、細いクギ。
縫い目はナシ、加工は最小限。
「だってその方が美しいから」というのは、モレーナ自身の言葉です。
ひとつひとつ、すべてが手仕事。
個性的で優美なシルエットを実現する、モレーナのこだわりです。