Chira Chiara|キーラキアーラ

3月8日「国際女性デー」の花、ミモザについて知りたい。

ワークショップ|2020/03/05 posted.
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ミモザの花について知りたい

ミモザイタリアの春告げ草

日本で「春告げ草」といえば、風雪に耐えて花開くのこと。
イタリアで春に先駆けて咲く花といえば、お日さまのように明るいイエローの花を咲かせるミモザです。

春が近くなると、地中海に面したリヴィエラ・リグーレや、穏やかなトスカーナを中心に、イタリア各地でシルバーグリーンの葉のミモザの茂みに、ふわふわしたイエローの花がいっぱいに咲き乱れます。

アカシアオジギソウ
ミモザという名前について

今となってはイタリアらしい花のひとつですが、実はミモザの原産地オーストラリアです
サルデーニャ州のサイトによると、どうやら1700年代の末にイタリアに入ってきたとのこと。いわゆる帰化植物にあたるようです。

ちなみに、今となっては「ミモザ」といえば黄色い花のことですが、この名前はもともとオジギソウ(Mimosa pudica)を指していたもの。
オジギソウといえば、触ったらパタパタと閉じていく葉っぱですが、ふわふわしたピンク色の丸っこい花もかわいらしく、まるで色違いの「ミモザ」のようなので、途中で名前が取り違えられてしまったのも納得です。
こちらも南米原産ですので、ヨーロッパからすると外来植物なんですが、どの時代に入ってきたのでしょうか。改めて調べてみたいものです。

ではいわゆるミモザ」の本名はといいますと、植物としての分類は「アカシア」です。
たとえば日本で入手しやすいミモザは「ギンヨウアカシア」というのですが、そのフルネームは「バラ類マメ類マメ目マメ科ネムノキ亜科アカシア属のギンヨウアカシア」になります。

国際女性デー
FESTA DELLA DONNA
ミモザの日

イタリアの「ミモザの日

優しくも元気なミモザの花は、3月8日「国際女性デー」の花

この日が近づくと、イタリアの街角はミモザで華やぎ始めます。
3月8日の当日にもなれば、お母さん、奥さんや娘さん、恋人などの親しい女性へはもちろんのこと、職場の仲間としていっしょに働く同僚の女性や、はたまた道行く女性にまで、ミモザと日頃の感謝を配り歩く、黄色い花束を抱えた男性の姿があふれます。

イタリア語では「国際女性デー」を FESTA DELLA DONNA(フェスタ デッラ ドンナ) というのですが、この「フェスタ」というのは「お祭り」や「パーティー」を意味する言葉。
誰かが勝手に決めた〇〇の日というだけでなく、正真正銘のお祝いの日になっているわけですね。

イタリアの男性女性を大事にするといいますが、恋人や意中の女性をお姫さま扱いする一方で、お母さんに対しては大事にすると同時に、かなり頼りがちなところがあり、お母さんっ子を意味する Mammone(マンモーネ) という言葉はイタリア語の基本単語のひとつです。
肝っ玉マンマの頼り甲斐たるや、英語圏の人が「神さま!(Oh my God!)」と言うところを、イタリア人は「お母さん!(Mamma Mia!/マンマミーア!)」と叫ぶほど。
お母さんがいなくては夜も明けません。

ですが国際女性デーには、頼りのマンマもお役御免
家のことは夫や息子にすべて任せて、お母さんは女友だちと食事に出かけたり、家でのんびりしたりと、思い思いに羽を伸ばすことになっています。

ミモザケーキってなに?

NHKのお料理番組「グレーテルのかまど」の、2018年3月5日(初回放送)「愛をとどける ミモザのケーキ」という回で、イタリア風女性の日とミモザのことが、レモン風味のケーキといっしょに紹介されていたのは、まだ記憶に新しいところです。
⇒グレーテルのかまど
:愛をとどける ミモザのケーキ

国際女性デーそのものが、1904年にニューヨークで起きた女性の参政権を求めるデモをルーツにしているので、ミモザケーキ(Torta mimosa) の起源もイタリア菓子にしては新しめ。
ローマから見て北東にあるリエーティという街のシェフ、アデルモ・レンツィ(Adelmo Renzi)さんが、1962年にサンレモであったお菓子コンクールで披露して、優勝を勝ち取った作品だったそうです。

リエーティ県といえば、代表的なパスタソースのひとつアマトリチャーナや、残念ながら2016年8月24日に発生したイタリア中部地震でも有名になってしまった街、アマトリーチェのある地方。
ミモザケーキのふるさとがどうなっているのか、気になってしまいますね。

ミモザハーバリウム

明るいイエローに元気が湧いてくるミモザは、インテリアにも引っ張りだこ。
ほっそりとしたシルエットを活かしたミモザのリースや、束ねた花を吊り下げるようにして壁に書けるスワッグなどは、ミモザのアートの定番と言えそうです。

当店キーラキアーラでは、数量限定でミモザのハーバリウムの販売を行っていました。

生花のときのフレッシュなレモンイエローから、やがて穏やかなアンティーク調を深めていくところも、ミモザを飾って楽しいところ。
コーディネートのメインを張ることもできるけれど、他の花材と引き立て合ってくれる繊細さも併せ持つ、オールマイティで頼りがいある花材です。

厳しい季節の終わりに、まっさきに春の喜びを届けてくれるミモザの花
女性が持っても男性が持っても絵になる、明るく優しい気持ちを届けてくれる、親しみやすいミモザの花ですが、店頭に出回るのは3月8日の国際女性デーの前後が中心になっています
ぜひ一枝でも贈って、大切なひとに感謝を伝えてみてくださいね!

ハーバリウム」は植物を使ったアートです。
キーラキアーラハーバリウムの多様な魅力を、老若男女を問わず、より多くのお客様に体験していただきたいと考えております。

キーラキアーラは完全予約制

・保護者の同伴があれば、小学生のお子さまにもご参加いただけます。
男性のみでのご参加、ご夫婦カップルでのご参加も歓迎しております。
・気心や趣味の知れたご友人同士でもご参加もオススメです。
おひとりさまでのご参加も多く、皆さまリラックスして楽しんでいただいております。

【店舗情報】
〒540-0035
大阪市中央区釣鐘町1-6-2 橋本ビル2F
Chira Chiara(キーラキアーラ)

天満橋駅4番出口より徒歩5分
(京阪シティモール天満橋のすぐ近くです♪)

なにか気になる点などがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね!
皆さまのご連絡を、心よりお待ちしております♪

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