リアル志向のフランス刺繍「CANCAN」さんの野鳥ブローチ

フランス刺繍で自然を楽しむ
元野生動物研究者
CANCANさんの
野鳥ブローチ
手のひらに小鳥を乗せる喜びを、約10年越しに叶えました。
大坂天満橋でひっそり営業中の小さな雑貨屋、キーラキアーラのスタッフです。
中学時代、一緒に下校していた友人が「オカメインコ、飼いたいねん」と夢を語ってくれたとき、なんとなく「私も小鳥を飼ってみたいんだよね」って言いそびれてから、早幾年。
とうとう私の手の平の上から、可憐な小鳥ちゃんが見つめ返してくれる日が到来いたしました―――刺繍のブローチなんですけどね!
このキクイタダキ(刺繍)がカワイイ
この度、奇しくもオカメインコを飼いそびれたままの友人が、お誕生日プレゼントとして贈ってくれたキクイタダキちゃんをご紹介できますことを、心よりハッピーに思っております。

キクイタダキというのは、日本で最も小さくて軽い鳥でして、体重は6グラムほどということなので、なんと食塩を小さじで1杯すくったくらいの軽さです。
清少納言も枕草子に「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし(なにもかも、小さいものはみんなカワイイよね)」と書いているごとく、たった6グラムしかない小ささだけでもカワイイのですが、さらにアクセントを加えてくれるのが、頭にかぶった菊の花びらのようなイエローの模様。
漢字で書けば「菊戴(キクを頭に乗せる)」となるように、キクイタダキの頭には黄色い菊のほっそりした花びらを、一枚ひらりと乗せたような模様が入っています。
大阪天神橋生まれということで、天満橋に店舗を構える当店のスタッフが勝手に親近感を抱いている文豪・川端康成の作品に「禽獣」という短編があるのですが、トリとケモノという意味のタイトルのとおり、たくさんの動物が登場します。
そのなかでも印象的な役割を果たしていた小鳥キクイタダキについては、なんとな~く憧れを抱いていたのですが、ツイッターでCANCANさんの刺繍ブローチを目にした瞬間、恋に落ちてしまいました。
リアル志向の一点もの
元野生動物研究者CANCANさんの
野鳥モチーフ刺繍ブローチ
元野生動物研究者CANCANさんは、通信販売や委託販売などで野鳥をモチーフにした刺繍ブローチを展開しているハンドメイド作家さん。
研究で培ったすばらしい観察眼と、かわいくデザインにまとめつつも、野鳥の美しさを真っすぐに伝えようと奮闘する誠実さが、魅力的な作風を醸し出しています。

一針一針、観察に基づいて切り出したフェルトの土台に、野鳥の羽根の流れを表現しながら縫い込んでいく刺繍糸は、なんと一本取り。
文字通り、一針ごとに丁寧に積み重ねられた仕事の結果が、このキクイタダキちゃんなのだと思えば、ハンドメイドの重みとありがたさに頭が下がります。

土台をくるむように工夫して刺繍が施されているので、側面も滑らか。
裏は別布で整えてあるので、見えないところから解れる心配はまずなさそうです。
ピンには針先を覆うタイプの金具が使われているので、周りのモノがピンに引っかかってしまうこともないので、ブローチとしての使い勝手にも信頼が置けます。
通販でのお迎えもオススメ
おしゃれな写真で
過去作品をチェック
手間のかかるハンドメイドなので、きっと入手は難しいんだろうな…と諦めそうになっている方、もうちょっとお付き合いください。
CANCANさんの刺繍は、各地の委託販売先のほか、minneなどの通信販売サイトでも購入することができます!

当店キーラキアーラのスタッフが、キクイタダキちゃんと巡り合った時には、まだ商品展開はブローチだけだったと思うのですが、最近では男性でもラペルピンとして使いやすいピンバッジや、刺繍野鳥のポストカードなど、少しづつ活動の幅が広がってきているご様子。
これから先の活躍も楽しみになってしまいます。
ハンドメイド刺繍
街へも森へも連れて行きたい
鳥のブローチは
CANCANさんにお任せ
軽くておしゃれな刺繍の野鳥ブローチは、どこにでも連れて行きたいオシャレさ。
バードウォッチングにお供してもらうのもいいですし、ちょっと気取ったジャケットの襟に飾ってお食事に行くのにもぴったり。
大変なことの多い学校へ向かうとき、通学カバンの上にとまって一緒にいてもらうのも、きっと心強いと思います。
おしゃれで個性的。
茶目っ気があってエレガント。
小ぶりで使いやすく、刺繍糸と知性がきらめくCANCANさんのブローチは、街へも森へもついて来て欲しいオススメの逸品です。
CANCANさんの作品を見られるところ
ちなみに当店のお話
このブログを書いているのは、大阪城のお膝元にあたる天満橋で、ハーバリウムの制作ワークショップを中心に活動中のChira Chiara(キーラキアーラ)のスタッフです。
残念ながらCANCANさんのアイテムの取り扱いはありませんが、自然の生み出す造形美を暮らしのなかへ取り込む方法としての、観賞用植物標本「ハーバリウム」を提案しております。
「ハーバリウム」は植物を使ったクラフトアートです。
当店キーラキアーラは、観賞用植物標本「ハーバリウム」の多様な魅力を、老若男女を問わず、より多くのお客様に体験していただきたいと考えております。
⇒ハーバリウム(herbarium):言葉の意味とその姿

講師がご用意する50種類以上の花材を自由にご利用いただける、1コマ完結の制作ワークショップに特にご好評をいただいているほか、ハーバリウムの注文制作も承っております。
手入れ要らずで、長持ちで、花粉アレルギーなどの心配もない、新しい花の飾りかた「ハーバリウム」につきましては、ぜひ当店キーラキアーラをご利用ください!
TwitterやInstagramなどのSNSアカウントを、気軽にご利用いただける窓口として活用しています。
過去の制作例はもちろん、ワークショップの様子や、花や大阪についての雑学なども投稿しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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